Number 28
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妙高合宿最終日で [順蹴FA]
順蹴FA 妙高合宿 最終日は、例年なら練習試合で締めていましたが、今回は、「トマト&トウモロコシ狩り」を計画してもらい、選手、スタッフと楽しませてもらいました。
すんごく美味しい!と評判の妙高高原のトマトは、評判以上の美味しさでした。
そして、トウモロコシはお土産用に選手も持ち帰りましたが、生でもいけちゃうと思ってしまうほど実が膨らみ、そして詰まっていました。もう最高に美味でした。
さて、美味しく、楽しくたのしんだあと、選手は宿舎まで歩いて帰り、その後に昼食を食べてバスに乗り込み帰葉の予定でしたが、三戸代表より、「館内オリエンテーリング」の実施の提案が有り選手はビックリしながらも、広い館内、敷地内を散策し、問題を解きながら答えをみつける作業に取り掛かりました。
私は、コーヒーを飲みながら、のんびりと食堂で選手たちを待ちました。
選手が食堂に現れたのは、30分後位でしょうか。全員が3年生でした。
「終わったの?」と声を掛けると『終わりました。お腹空きました。』とメニューを楽しみながら会談しリラックスムード。
その後、ちょっとづつ選手は増えてはきましたが、1年生の姿は見当たりません。
私も混んできた食堂から、バス内でしばしの休息をとることとしました。
そのうち、三戸代表の大きな、荒げた声が響き渡りました。その向う先は3年生。
実は3年生は、館内オリエンテーションをチームワーク良く乗り切ろうと分業制にしていたようで、必死に、真面目に1時間半近く掛けて取り組んだ1年生達との取り組みの差異に三戸代表の雷が落ちたのです。
その後のミーティングで三戸代表は、抑揚をつけながら選手たちに語ってくれました。
「トマト狩りも終わって、帰るだけだと思っていたら、思わぬ課題が出て、かったりぃだとか言う気持ちが出て、この館内オリエンテーションをつくってくれた方たちの意図とか、感じてもらいたいことに対して、まったく考えることなくいい加減な態度で臨んだ3年生は、この合宿で何を学んだかわからない。
1年生は要領が悪と言えばそれまでだが、一生懸命に課題に向き合い、そして、課題を解決できた喜びだとかを感じ、表現できた。
このことと、3年生のとった行動を比べると、なにをなくしてはいけないかがわかるはずだ。
もう一度、その課題に対して向き合う態度を見直していこう。君らは言われればやれる。だから言いたくない。自分たちで見つけていこう。」
私も、頭を強く打たれた気持ちでした。トマト狩りでも、多少緊張感のない行動が見え隠れしていた選手たちに対して、環境を与えることで、今の課題を自分たちで気づいてもらいたいという意図のある企画は計画的ではないが、ビジョンがいつぱいにつまったものであったと感じました。
苦しい状況、まとまりのない雰囲気を感じたときに、どれだけ気づき、自分から行動できるのか。
これを少しずつ解決することで個のレベルアップ、チームのレベルアップが可能になるのですね。
三戸代表はこうも話をしてくれていました。
「自発的な気配りができないお前らは勝っちゃいけない。」
そうです結果ばかりに意識が向く傾向のある選手たちですが、目指すものは〝逞しい〟生活力のある選手なのです。
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